中小企業診断士とキャリアコンサルタント 違いと特徴を比較
中小企業診断士とキャリアコンサルタントの資格の違いと特徴について比較しています。どちらも国家試験で最近人気の資格なので、これから資格を取ろうとする方は迷う場合もあるかと思います。
資格の難易度・合格率や、どちらの資格を取ったほうが就職や転職に有利なのでしょうか。
中小企業診断士の仕事とは
経営コンサルティングに関する唯一の国家資格。
中小企業を対象に、その経営状態を良好にするべく、企業の財務・労務・生産・販売など経営全般にわたって調査分析を行い、改善方法をアドバイスする仕事です。経営コンサルタントの国家資格として、ビジネスに関する幅広い知識やスキルを身に付けることができます。
キャリアコンサルタントの仕事とは
一方キャリアコンサルタントは、転職や就職でキャリア開発やキャリアアップを考えている人に対して、その人の適正や職業適性などに応じて仕事を紹介したり、希望の仕事に就くために必要な経験などをアドバイスして職業設計を提案する専門家の事で2016年から国家資格となりました。
キャリアコンサルタントの資格を取ることで人材派遣会社・企業の人事部・ハローワーク・就職相談相談窓口などでの活躍が期待できます。
どちらもコンサルタントの国家資格ですが、内容が違ってきますね。
資格の合格率
これは断然中小企業診断士が難しいです。合格率が低いですね。
2017年の1次試験の申し込みは約2万人で合格率は21.7%。さらに2次試験があります。
小企業診断士の2次試験は筆記と面接(実技)の2回の試験あり、こちらも19.4%となっています。
実際には昨年1次試験が受かった人がまた受けている場合もあるので難易度はさらに高いです。
1回の受験で1次試験、2次試験ともに合格する「ストレート合格」の可能性は
中小企業診断士 2017年
ストレート合格率 1次試験合格率:21.7% × 2次試験合格率:19.4% = 4.2%
という結果となります。ストレート合格できる受験生はたったの4.2%です。
キャリアコンサルタントの合格率はこちらのページでまとめていますが、養成講座を受ける人で同時に受ける人で見てみると2017年の第6回受験では次のようになります。
二つの機関で受けれるので両方見てみてますね。
キャリアコンサルタント 2017年第6回
【学科、実技同時受験者】 受験者数 1148人 合格者数 584人 合格率50.9%
【学科、実技同時受験者】 受験者数 992人 合格者数 562人 合格率 56.7%
キャリアコンサルタントのほうが、どちらも50%超と高めです。
試験回数
中小企業診断士は年1回
キャリアコンサルタントは年4回
初心者が独学で勉強して資格を取得できるか?
中小企業診断士は独学でやろうと思えば出来ます。
ただ、講座を受ける人が多いようですね。講座自体も7ヶ月〜20ヶ月ほどの受講期間で大体1年が標準のようで長く通う人が多いです。それだけ科目が多く勉強することがたくさんあります。
こちらをみてもらうとどのくらいの講座の金額で期間が必要かわかると思います。
キャリアコンサルタントは国家資格を受ける条件の一つに初心者の場合は厚生労働省が認定した養成講座を受ける事が上げられているので独学は無理です。
逆に言えば、講座自体は3ヶ月ほど(全10回〜12回)通えば受験資格は得られるということになります。
キャリアコンサルタントも講座を見てみてください。どのくらい通えばいいのか、金額等も分かってきます。
どちらがおすすめか
取りやすさでいえば、キャリアコンサルタントのほうが合格率も中小企業診断士と比べて高く、講座も早く受講できます。
金額でいえば、中小企業診断士のほうが独学でも出来ますし、講座も20万円台、(キャリアコンサルタントは30万円〜35万円ぐらいの講座費用)となっています。
年間に受けれる試験回数はキャリアコンサルタントが年4回、中小企業診断士が年1回となっています。
どちらも国家資格で人気の資格です。自分がぴんと来る方を勉強するのがおすすめです^^