社会保険労務士とキャリアコンサルタント 違いと特徴を比較
社会保険労務士とキャリアコンサルタントの資格の違いと特徴について比較しています。どちらも国家試験で最近人気の資格なので、これから資格を取ろうとする方は迷う場合もあるかと思います。
資格の難易度・合格率や、どちらの資格を取ったほうが就職や転職に有利なのでしょうか。
社会保険労務士の仕事とは
社会保険労務士とは、年金・社会保険などを扱い、企業の「人」に関するスペシャリスト。労働・社会保険諸法令(約50の法律)に関する法律を専門的に取り扱う唯一の国家資格者です。
超高齢社会、年金不安、雇用形態の多様化などにより、今後さらに需要が高まると予想される資格です。
資格があると勤務社労士として企業内で雇用・労働問題などの業務が行えるほか、開業社労士として独立・開業して活躍することも可能です。
社労士の主業務である「手続き代行業務」「書類作成業務」は社労士の資格者のみが行える独占業務であるため、企業からのニーズが常に高い資格です。
女性も30%ほどが合格者で女性にも人気の資格。
キャリアコンサルタントの仕事とは
一方キャリアコンサルタントは、転職や就職でキャリア開発やキャリアアップを考えている人に対して、その人の適正や職業適性などに応じて仕事を紹介したり、希望の仕事に就くために必要な経験などをアドバイスして職業設計を提案する専門家の事で2016年から国家資格となりました。
キャリアコンサルタントの資格を取ることで人材派遣会社・企業の人事部・ハローワーク・就職相談相談窓口などでの活躍が期待できます。
中小企業で助成金がもらえるセルフ・キャリアドック制度ではキャリアコンサルタントの資格者が必要な為、ニーズが高いです。
私が受講したときは女性がクラスに半分近くおり、女性にも人気の資格です。
資格の合格率
これは断然社会保険労務士が難しいです。合格率が低いですね。
受験者は4万6000人〜5万人。
合格率は7〜10%と例年なっています。
キャリアコンサルタントの合格率はこちらのページでまとめていますが、養成講座を受ける人で同時に受ける人で見てみると2017年の第6回受験では次のようになります。
二つの機関で受けれるので両方見てみてますね。
キャリアコンサルタント 2017年第6回
【学科、実技同時受験者】 受験者数 1148人 合格者数 584人 合格率50.9%
【学科、実技同時受験者】 受験者数 992人 合格者数 562人 合格率 56.7%
キャリアコンサルタントのほうが、どちらも50%超と高めです。
試験回数
社会保険労務士は年1回
キャリアコンサルタントは年3回
初心者が独学で勉強して資格を取得できるか?
社会保険労務士は独学でやろうと思えば出来ます。ただ、受験資格があり高卒では受験できない等いろいろありますので要チェックです。
ただ、講座を受ける人が多いようですね。講座自体も半年〜1年ほどの受講期間で大体7ヶ月が標準のようです。
こちらをみてもらうとどのくらいの講座の金額で期間が必要かわかると思います。
キャリアコンサルタントは国家資格を受ける条件の一つに初心者の場合は厚生労働省が認定した養成講座を受ける事が上げられているので独学は無理です。
逆に言えば、講座自体は3ヶ月ほど(全10回〜12回)通えば受験資格は得られるということになります。
キャリアコンサルタントも講座を見てみてください。どのくらい通えばいいのか、金額等も分かってきます。
社労士とキャリコン どちらがおすすめか
取りやすさでいえば、キャリアコンサルタントのほうが合格率も社会保険労務士と比べて高く、講座も早く受講できます。
金額でいえば、社会保険労務士のほうが独学でも出来ますし、講座も6万円〜20万円台、(キャリアコンサルタントは30万円〜35万円ぐらいの講座費用)となっています。
年間に受けれる試験回数はキャリアコンサルタントが年3回、社会保険労務士が年1回となっています。
受験資格は社労士は厳しく、高卒では受けれなかったりしますので資格を取るとする前に、きちんと自分は受験資格があるか調べましょう。キャリアコンサルタントは高卒でも受験資格がありますが、認定講座をみんな受ける必要があります。
どちらも国家資格で人気の資格です。
自分がなりたいものでないと勉強は、がんばれませんので、どちらもまずは資料請求をしてみて合格者や働いている人の声も参考に考えてみてはいかがでしょう。